3キャリア対応ゲームアプリシリーズ、「夢魔の天蓋」「夢幻狂詩ネクロノミコン」「夢幻舞葬モンストラバルツ」について考察やら妄想やら色々。
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ジンはあれから、…異界から助け出したあの日から、二日間眠り続けた。左腕は完全に呪染されていたが、それ以上呪染が進行する事は無く、そのままで安定していた。
あの日、異界で、感じては居た。進行はしないだろうと。魔素を内包したまま、その腕はジンのものになるだろうと。
考えられない事だった。いくら魔術に長けた者でも、身体の呪染が始まってしまえば、それを止める術は無い。
だが、驚き、戸惑うと同時に胸を撫で下ろす自分が居た。
……友の息子を手に掛ける事は、出来ればしたくなかったから。
一体何が起こったのか。詳しく知りたいと思ったが、ジンに聞くわけにもいくまい。確認せずとも、あの事件を引き起こしたのはあ奴の他に考えられぬ。ならば、ジンに聞くのは少し酷なのではないか。
どうせ、推測が確証に変わるに過ぎないのだ。
ならば、推測のみでおおよそを知るに留めて構わんだろう。
「奴は何処だ」
目覚めたジンは先ず最初にそう言った。胸倉に掴み掛からんばかりに、眼光鋭く私を睨み付ける。
彼の事は、それこそ乳飲み子の頃から知っているが、それまで一度としてそのような表情を見たことがなかった。だから、それだけで分かってしまった。
犠牲があったのだと。
予想はしていたが、やはりそうなのだと。
ユリさんとアリスは、飲み込まれてしまったのだと。
「解らんよ。私が駆け付けた時は、お前しか居なかった」
「…………」
ジンは黙って俯き、そして左腕を見た。異形のそれを。それに対しての驚きも悲しみも何も無く、ただ、苛立ちをひたすらに抑えているようだ。
あの日、異界で、感じては居た。進行はしないだろうと。魔素を内包したまま、その腕はジンのものになるだろうと。
考えられない事だった。いくら魔術に長けた者でも、身体の呪染が始まってしまえば、それを止める術は無い。
だが、驚き、戸惑うと同時に胸を撫で下ろす自分が居た。
……友の息子を手に掛ける事は、出来ればしたくなかったから。
一体何が起こったのか。詳しく知りたいと思ったが、ジンに聞くわけにもいくまい。確認せずとも、あの事件を引き起こしたのはあ奴の他に考えられぬ。ならば、ジンに聞くのは少し酷なのではないか。
どうせ、推測が確証に変わるに過ぎないのだ。
ならば、推測のみでおおよそを知るに留めて構わんだろう。
「奴は何処だ」
目覚めたジンは先ず最初にそう言った。胸倉に掴み掛からんばかりに、眼光鋭く私を睨み付ける。
彼の事は、それこそ乳飲み子の頃から知っているが、それまで一度としてそのような表情を見たことがなかった。だから、それだけで分かってしまった。
犠牲があったのだと。
予想はしていたが、やはりそうなのだと。
ユリさんとアリスは、飲み込まれてしまったのだと。
「解らんよ。私が駆け付けた時は、お前しか居なかった」
「…………」
ジンは黙って俯き、そして左腕を見た。異形のそれを。それに対しての驚きも悲しみも何も無く、ただ、苛立ちをひたすらに抑えているようだ。
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「……休んでいなさい」
私の強い口調に、ジンは左腕を差し出し、その内包する魔素が持つ、この界の支配権を私に譲った。
掌握した瞬間、私の心配は杞憂に、もう一つ抱いていた予感は核心に、それぞれ変化を遂げる事になる。
Thiby Magunumu I...Inomiy Signa Stheram.
この異界を造り出したのは……あ奴であったか。
やはり……そうなのだな。まさかとは思ったが、ここまでするとは。
惹かれてしまったのか。止められたかも知れぬのに、何故気が付かなかった、ノーマン。何故。
Inomiy Ameg Stheream. Lheno Nikon Shwept.
ジン。何と言う大胆な事を。自身の侵された腕を魔術の触媒とするとは。その魔素で、この界を掌握したというのか。下手をすればお前自身が破滅していたかも知れんのだぞ。
《ES-Yoth-Triagon》
馬鹿な事を……父子揃って……!
「容態はどうなの?」
何処で聞き付けたのか、私の図書館に訪れた少女は、開口一番そう言った。
「私はこの通り、五体満足だが?」
それを聞いて、酷く呆れたような視線を私に向けた。軽蔑の眼差し。この娘からそんな眼差しを浴びせられるのは、最早慣れてしまったが。
「ふざけないで、ノーマン。分かってるんでしょ?聞いた話では、あの子……」
「……今は休んでおるよ。強制的に寝かせておる。消耗が激しかったのでな」
「そう……」
安心、では無く、残念、といった表情だ。彼女の目的はわかる。見に来たのだろう。
「もし彼に用事があるのなら、出直して頂けると幸いだな」
正確には、彼の左腕に、だろうが。
「そうね……でも」
彼女は口の端を持ち上げて、歳不相応の微笑みを零す。少女と言うよりそれは、妖艶な美女がするものだ、普通は。
「お茶もまだご馳走になってないもの。ゆっくりしていくわ」
「マフィンは用意出来ないが、宜しいかね?」
「ええ。そのかわり、美味しいお茶を頂戴ね」
オールドロンドンティーが飲みたいわ。……と、そう言って彼女は微笑む。全く、アシュビィズは切らした事が無いと言わなければ良かったか。思わず溜息が付いて出た。
私の強い口調に、ジンは左腕を差し出し、その内包する魔素が持つ、この界の支配権を私に譲った。
掌握した瞬間、私の心配は杞憂に、もう一つ抱いていた予感は核心に、それぞれ変化を遂げる事になる。
Thiby Magunumu I...Inomiy Signa Stheram.
この異界を造り出したのは……あ奴であったか。
やはり……そうなのだな。まさかとは思ったが、ここまでするとは。
惹かれてしまったのか。止められたかも知れぬのに、何故気が付かなかった、ノーマン。何故。
Inomiy Ameg Stheream. Lheno Nikon Shwept.
ジン。何と言う大胆な事を。自身の侵された腕を魔術の触媒とするとは。その魔素で、この界を掌握したというのか。下手をすればお前自身が破滅していたかも知れんのだぞ。
《ES-Yoth-Triagon》
馬鹿な事を……父子揃って……!
「容態はどうなの?」
何処で聞き付けたのか、私の図書館に訪れた少女は、開口一番そう言った。
「私はこの通り、五体満足だが?」
それを聞いて、酷く呆れたような視線を私に向けた。軽蔑の眼差し。この娘からそんな眼差しを浴びせられるのは、最早慣れてしまったが。
「ふざけないで、ノーマン。分かってるんでしょ?聞いた話では、あの子……」
「……今は休んでおるよ。強制的に寝かせておる。消耗が激しかったのでな」
「そう……」
安心、では無く、残念、といった表情だ。彼女の目的はわかる。見に来たのだろう。
「もし彼に用事があるのなら、出直して頂けると幸いだな」
正確には、彼の左腕に、だろうが。
「そうね……でも」
彼女は口の端を持ち上げて、歳不相応の微笑みを零す。少女と言うよりそれは、妖艶な美女がするものだ、普通は。
「お茶もまだご馳走になってないもの。ゆっくりしていくわ」
「マフィンは用意出来ないが、宜しいかね?」
「ええ。そのかわり、美味しいお茶を頂戴ね」
オールドロンドンティーが飲みたいわ。……と、そう言って彼女は微笑む。全く、アシュビィズは切らした事が無いと言わなければ良かったか。思わず溜息が付いて出た。
その時私は、この子は助からないかもしれないと思った。
突如現れた異界の門。その只中で、ジンを発見した、その時。ジンの左腕は既に、魔素に侵され形を歪めてしまっていた。
魔素に侵されれば、帰依者となるしかない。魔術的措置を施せば、そう、今すぐなら助かるかもしれない。が、その左腕は確実に失う事になろう。
だが、この異界の規模、渦巻く魔素の量からして、措置が間に合うかどうか……。
私はそれが杞憂である事を望んだ。
もう一つ、抱える最悪の予感と共に、思い過ごしならよいと。
左腕を抱えるようにしているジンは、私の姿を見ると驚いたような顔をして、それから直ぐに手を差し延べた。歪んでしまった方の手を。
助けを求めている。そう思い駆け寄る私に、ジンは。
「……界の掌握は」
と、そう言った。……それは未だだ、そう言おうとして少し躊躇った。先ずはジンを連れて出る事が肝要だろう。
だが、ジンの科白には、続きがあったのだ。予想だにしない続きが。
「……既に、済んでいます……後は、自己崩…壊の、術式、を」
済んでいる?
この異界を一人で……?いや、誰か協力者がいたのか?
……いや、それは有り得ない。ここには彼以外には「人間」はいない。その事実は、既に確かめた。
消耗しきった身体をヨロヨロと動かし、術式を始めようとするジンを、私は止めた。
「あとは私がやろう。その魔素がこれ以上侵食しないようにせねば……」
「……心配、いりません……教授……れを……媒……し………開……」
何だと?
意識を手放しかけたジンが途切れ途切れに言った言葉に、私は耳を疑った。
『これを触媒にして術式を展開します』
これ?
これとは、その左腕の事か?
突如現れた異界の門。その只中で、ジンを発見した、その時。ジンの左腕は既に、魔素に侵され形を歪めてしまっていた。
魔素に侵されれば、帰依者となるしかない。魔術的措置を施せば、そう、今すぐなら助かるかもしれない。が、その左腕は確実に失う事になろう。
だが、この異界の規模、渦巻く魔素の量からして、措置が間に合うかどうか……。
私はそれが杞憂である事を望んだ。
もう一つ、抱える最悪の予感と共に、思い過ごしならよいと。
左腕を抱えるようにしているジンは、私の姿を見ると驚いたような顔をして、それから直ぐに手を差し延べた。歪んでしまった方の手を。
助けを求めている。そう思い駆け寄る私に、ジンは。
「……界の掌握は」
と、そう言った。……それは未だだ、そう言おうとして少し躊躇った。先ずはジンを連れて出る事が肝要だろう。
だが、ジンの科白には、続きがあったのだ。予想だにしない続きが。
「……既に、済んでいます……後は、自己崩…壊の、術式、を」
済んでいる?
この異界を一人で……?いや、誰か協力者がいたのか?
……いや、それは有り得ない。ここには彼以外には「人間」はいない。その事実は、既に確かめた。
消耗しきった身体をヨロヨロと動かし、術式を始めようとするジンを、私は止めた。
「あとは私がやろう。その魔素がこれ以上侵食しないようにせねば……」
「……心配、いりません……教授……れを……媒……し………開……」
何だと?
意識を手放しかけたジンが途切れ途切れに言った言葉に、私は耳を疑った。
『これを触媒にして術式を展開します』
これ?
これとは、その左腕の事か?
眼精疲労で休んでました。
調子こいてスマブラXやってて済みませんでした。
ルカリオ格好良いわ~!とか言ってて本当に済みませんでした。
いや、散々メモはしてたんですが、もう少し練ろうかなーと思ってます。何って、またなんか、作文?
ノーマンとか、ニアデスとか、紅茶の種類がどうの、やれボードレールだレヴィナスだユングだと書いてありますが、多分後半は思い付きのみで終わると思います。
その前にいい加減クトゥルフ神話をちゃんと読みたいんですが。やはりAmazonか、Amazon頼りなんだな。
夢魔ですが、山林の第二エリアでレベル上げしてます。エイダてこんな事言ってたけな。エイダとの絡みでジンの方向性が決まったて知ってて見ると、感慨深いものがありますねぇ。
調子こいてスマブラXやってて済みませんでした。
ルカリオ格好良いわ~!とか言ってて本当に済みませんでした。
いや、散々メモはしてたんですが、もう少し練ろうかなーと思ってます。何って、またなんか、作文?
ノーマンとか、ニアデスとか、紅茶の種類がどうの、やれボードレールだレヴィナスだユングだと書いてありますが、多分後半は思い付きのみで終わると思います。
その前にいい加減クトゥルフ神話をちゃんと読みたいんですが。やはりAmazonか、Amazon頼りなんだな。
夢魔ですが、山林の第二エリアでレベル上げしてます。エイダてこんな事言ってたけな。エイダとの絡みでジンの方向性が決まったて知ってて見ると、感慨深いものがありますねぇ。
やっと旧市街地を抜けました。
あまり敵と遭遇しなかったので、助かった…。ボスはそう強くはないと思うのに、道中をうまく切り抜けないといかんのはちと辛いな…。
まぁ、モンバルはボスも強くて泣きそうになりましたけど。そしたら難易度修正はいりましたけど。
んで、ジンは口を開けば奴、奴だな、とか、この頃の宝鍵はあまり変形してないな、とか、あのハンチング帽いいかも、とか、色々考えてました。
最初にプレイした時、ノーマンがやけに冷静だなぁと感じたんですが、きっとレイカー家と深い繋がりがあったからこそなんだろうな、とか、冷静にならざるを得なかったのかな、とか、……なんて考えてたら、そんな話を書きたいなぁ、なんてまた思ってみたり。
まあ、書くかどうかは未定ってことにしときます。
あまり敵と遭遇しなかったので、助かった…。ボスはそう強くはないと思うのに、道中をうまく切り抜けないといかんのはちと辛いな…。
まぁ、モンバルはボスも強くて泣きそうになりましたけど。そしたら難易度修正はいりましたけど。
んで、ジンは口を開けば奴、奴だな、とか、この頃の宝鍵はあまり変形してないな、とか、あのハンチング帽いいかも、とか、色々考えてました。
最初にプレイした時、ノーマンがやけに冷静だなぁと感じたんですが、きっとレイカー家と深い繋がりがあったからこそなんだろうな、とか、冷静にならざるを得なかったのかな、とか、……なんて考えてたら、そんな話を書きたいなぁ、なんてまた思ってみたり。
まあ、書くかどうかは未定ってことにしときます。
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